食品・飲料の新商品プロモーションはどう進める?写真・縦型動画・SNS・PRの実行計画

食品・飲料の新商品プロモーションは、発売日だけを決めて投稿を作るのではなく、「誰に、どんな違いを伝え、どこで買ってもらうか」を揃えるところから始めます。そのうえで、商品写真、縦型動画、Instagram投稿、商品ページ、PR用情報を準備し、発売前・発売時・発売後で役割を分けましょう。
写真は見た目や使い方を確かめてもらうために、動画は食感や動きを伝えるために、SNSは接点を増やすために使います。PRは商品が生まれた背景やニュースとしての価値を伝える役割があります。別々の施策を増やすより、同じ商品の魅力と購入先へつながる計画にすることが大切です。
この記事では、無色透明が公開している食品・飲料の制作事例を踏まえ、新商品発売に向けた準備の進め方を紹介します。
まず、発売前に決める5つのこと
START HERE
制作前に、この5つを揃える
01
誰に届ける?
既存ファンか、初めて知る人か
02
何を伝える?
最初の接点で伝える特徴を一つ選ぶ
03
どこで買える?
発売日・EC・取扱店の案内を用意
04
何を成果とする?
認知・関心・購入を分けて確認
05
誰が確認する?
商品情報と表現の承認者を決める
1. 最初に届けたい相手
既存商品のファンに新しい味を試してほしいのか、初めてブランドに触れる人に知ってほしいのかで、説明すべき内容は変わります。
既存ファンには前の商品との違いが伝わる表現が役立ちます。初めての人には、どんな商品で、どのような場面に合うのかから説明する必要があります。「食品に興味のある人」のように広く置きすぎず、買う場面まで具体化しましょう。
2. 一度に伝える商品の特徴
素材、味、製法、価格、パッケージのすべてを短い動画で説明すると、焦点がぼやけることがあります。最初の接点では「どんな違いがあるのか」を一つ選び、詳しい情報は次の投稿や商品ページへ分けます。
たとえば食感が特徴のお菓子なら、割った断面や食べる動きで伝える。飲料なら注ぐ様子や色の違いを見せる。言葉で伝えたい価値と、映像で見せる場面を一組で考えます。

3. 購入できる場所と時期
SNSで興味を持った人が、どこで買えるか分からなければ購入まで進みにくくなります。EC、店頭、期間限定のイベントなど、購入先ごとに案内する情報を揃えます。
発売前に公開する投稿には発売日を、発売時の投稿には購入先を明示しましょう。地域や店舗で取り扱いが異なる場合は、その条件を確認できるページを用意します。
4. 今回見る成果
新商品を知ってもらう段階と、購入を検討してもらう段階では、見る数字を分けます。再生数は接触の目安、商品ページへの移動は関心の目安、購入や問い合わせは行動の結果です。
どれか一つの数字だけで施策全体を評価せず、目的ごとに主指標を決めます。購入を目標にする場合は、アクセス解析や販売データで確認できる範囲も先に整理してください。
5. 誰が、いつ確認するか
商品名、発売日、価格、購入先、訴求表現の確認者を決めます。複数部署が関わる場合は、制作会社への修正指示をまとめる担当者を一人置くと進行しやすくなります。
完成後にまとめて確認するのではなく、企画、撮影前、編集初稿、公開前に確認する項目を分けておくと、撮り直しや公開直前の差し替えを減らせます。
発売前後の工程表
LAUNCH ROADMAP
発売日から逆算する、4つの段階
01
6〜4週間前|設計
ターゲット・訴求・媒体を決め、撮影を準備
02
3〜2週間前|制作
写真・動画を制作し、商品ページと情報を揃える
03
1週間前〜発売週|公開
予告・発売案内・購入先のリンクを確認
04
発売1〜4週間後|改善
反応を振り返り、説明や素材を追加
準備期間のモデルです。標準納期ではなく、商品・撮影・承認条件に合わせて調整します。
以下は、発売日の約6週間前から準備する場合のモデルです。無色透明の標準納期を示すものではありません。商品の準備状況、撮影内容、承認工程に合わせて調整してください。
| 時期 | 主な作業 | この段階で確定するもの |
|---|---|---|
| 発売6〜5週間前 | ターゲット、商品訴求、媒体、購入先を整理 | 企画の目的と必要な制作物 |
| 発売4週間前 | 撮影企画、サンプル準備、投稿案、PR用情報の整理 | 撮影リストと確認スケジュール |
| 発売3週間前 | 写真・動画撮影、素材整理、初稿制作 | 採用素材と不足カット |
| 発売2週間前 | 編集、商品ページへの反映、情報の確認 | 動画・写真・商品情報の整合 |
| 発売1週間前 | 予告投稿、公開設定、リンク・購入経路の確認 | 発売日の投稿と担当者 |
| 発売週 | 商品紹介、購入先案内、反応の確認 | 問い合わせや変更への対応 |
| 発売1〜4週間後 | 反応分析、追加コンテンツ、改善 | 次の投稿・撮影で変える点 |
PRの公開時期は、商品や媒体との関係、情報公開の条件に応じて別途調整します。上のスケジュールどおりに情報を送れば、必ず掲載されるという意味ではありません。
写真・動画・Instagram・PRの役割を分ける

| 手段 | 主な役割 | 準備したい内容 | 次につなげる先 |
|---|---|---|---|
| 商品写真 | 見た目、サイズ感、使用場面を伝える | パッケージ、商品単体、断面、利用場面 | 商品詳細ページ、売場 |
| 縦型動画 | 動きや食感、商品の違いを伝える | 開封、注ぐ、割る、食べ方、特徴の比較 | プロフィール、商品案内 |
| Instagram投稿 | 複数回の接点で理解を深める | 予告、発売案内、使い方、質問への回答 | 購入先、取扱店情報 |
| PR用情報 | 新商品が生まれた理由と社会的・業界的な文脈を伝える | 開発背景、商品情報、画像、問い合わせ窓口 | 公式情報、取材対応 |
| EC・商品ページ | 比較・購入に必要な情報を揃える | 仕様、価格、購入条件、写真、よくある質問 | 購入手続き |
| 店頭の販促物 | SNSで見た商品と売場を結び付ける | 同じ商品ビジュアル、特徴、購入判断に必要な情報 | 商品の手取り、購入 |
媒体ごとに別の世界観を作る必要はありません。同じ商品の魅力を共有し、各媒体で必要な情報と見せ方を変えます。
撮影前にECや店頭での使用まで決めておくと、縦型動画だけでなく、横長バナーやポスターに使える写真も計画しやすくなります。
公開事例:白鶴酒造の新商品を、違いが伝わる動画へ

無色透明は、白鶴酒造様の「しぼりたて ハクツル 生」の発売に合わせたSNS用縦型動画で、企画・撮影・編集を担当しました。実施時期は2026年3月です。
この制作では、異なる特徴を持つ「LV.13」と「LV.19」の表記を着想に、ゲームの対戦・選択を連想させる演出を採用しました。パッケージにある情報を、動画の企画へつなげた例です。
また、缶の結露や開栓、グラスへ注ぐ場面を撮影し、商品の違いだけでなく、飲料としての質感も伝えています。公開事例には、Instagramリールで10万回再生を獲得した結果が掲載されています。
ここで参考にしたいのは、流行の演出をそのまま使うことではなく、商品の特徴から企画を作る手順です。再生数は個別案件の結果であり、売上への効果や同じ結果の再現を保証するものではありません。

一括で依頼する会社は、何を比較する?
新商品発売で写真・動画・SNSをまとめて依頼するなら、制作の得意分野に加え、公開日までの進行を整理できる会社かを確認します。
| 比較項目 | 相談時の質問例 |
|---|---|
| 商品理解 | 自社商品のどの特徴を、写真と動画で表現しますか? |
| 同時制作 | 写真と動画の撮影をどう組み、必要な素材を揃えますか? |
| 発売進行 | サンプルの到着から初稿・最終確認まで、いつ何が必要ですか? |
| SNS運用 | 投稿の制作だけか、公開作業と分析まで含みますか? |
| PR連携 | PR原稿、配信、取材対応のうち、どこを担当しますか? |
| 購入先との連携 | ECや取扱店情報への反映は、誰が行いますか? |
| 追加対応 | 発売日や商品仕様が変わった場合、どの作業が追加になりますか? |
PRまで含めて依頼したい場合も、動画制作やSNS運用と同じ契約に含まれるとは限りません。必要な作業を一覧にし、担当範囲を一つずつ確認してください。
発売後は「再生された」で終わらせない
AFTER LAUNCH
どこで止まったかで、次の改善を変える
01
見られた
再生・接触の状況から、見せ方を確認
02
関心を持たれた
保存・商品ページへの移動から案内を確認
03
購入につながった
販売データと照らし、価格・在庫・説明も確認
各段階の数字は、同じ人を追跡できるとは限りません。取得できるデータの範囲で評価します。
発売後の振り返りでは、接触、関心、行動のどこで止まっているかを見ます。
| 観察できたこと | 次に確かめること | 改善案の例 |
|---|---|---|
| 動画が見られるが、商品についての質問が少ない | 商品の違いや利用場面が伝わっているか | 食べ方・使い方の紹介を追加 |
| 保存されるが、商品ページへの移動が少ない | 購入先の案内が分かりやすいか | 投稿文とプロフィールの案内を整理 |
| 商品ページには来るが、購入されない | 価格、配送、在庫、説明の不足がないか | 商品ページの情報や写真を補う |
| 店頭購入の質問が多い | 取扱店情報が見つかるか | 販売店や販売時期を案内する投稿を用意 |
これらは原因を確定する表ではなく、次の確認を決めるための例です。SNS以外の広告、価格、季節要因、流通状況も結果に影響します。何を変えたかを記録し、複数の要因を一度に動かしすぎないように振り返りましょう。
発売直前によく起きる問題を防ぐには
写真と動画はできたが、商品ページが間に合わない
制作物の納期に加え、サイト反映と確認の期間を工程表に入れます。画像だけでなく、商品説明、購入条件、公開設定を誰が確認するかまで決めてください。
SNSと店頭で商品の印象が違う
最初に商品のキービジュアルと、色・言葉の使い方を共有します。媒体ごとにサイズを変えても、同じ商品だと分かる特徴を残します。
発売情報の修正が全媒体に反映されない
商品名、発売日、価格、販売場所を一つの確認表で管理し、更新したときに伝える担当者を決めます。写真内の文字、動画の字幕、投稿文、商品ページを別々に確認する工程が必要です。
よくある質問
発売まで時間が短い場合、何を優先すべきですか?
正確な商品情報、購入できる場所、商品の特徴が分かる素材を先に揃えます。制作本数を増やすよりも、発売日に必要な案内が途切れないことを優先し、詳しい使い方などは発売後に追加する方法があります。
写真・動画・Instagram運用を、一社にまとめるべきですか?
複数の担当者への調整負担が大きい場合や、同じ素材を複数媒体で使いたい場合は一括支援を検討できます。既存の制作会社と社内運用が円滑であれば、その体制を生かす選択もあります。担当範囲と確認窓口を明確にすることが先です。
縦型動画を作れば、新商品の売上は増えますか?
動画だけで売上を保証することはできません。商品の魅力、価格、流通、購入経路なども関係します。動画の再生結果と購入までの動きを分けて確認し、不足している情報や案内を改善しましょう。
PRとSNSには同じ文章を使ってもよいですか?
商品名や発売日などの事実は統一します。一方で、PRでは開発背景やニュースとしての意味、SNSでは利用場面や体験を中心にするなど、受け手に合わせて構成を変えると説明しやすくなります。
食品・飲料の新商品発売を、一つの計画に
無色透明のシズル感Laboでは、食品・飲食ブランドの企画、フード撮影、写真・動画制作、SNS運用、EC・店頭への展開を支援しています。新商品についても、発売時期、対象商品、使いたい媒体、社内で担当できる作業から相談できます。シズル感Laboの支援内容
「写真はあるが動画がない」「SNSだけ準備が進んでいる」「何を先に決めればよいか分からない」といった段階でも、まず必要な作業を整理しましょう。
執筆
無色透明 編集部
「川のように流れを作る」のコンセプトのもと、「色づける」「届ける」「循環させる」という3つのステップで企業の本質的価値を高め、最適な形で表現するお手伝いをしています。